どうも。あずきです。
「デンジュモクの人」という認知が広まってきて複雑な気分でいる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先日のホビースクエアにしな店でのジムバトルの時、デンジュモクじゃないデッキを使っていたら「デンジュモクLOの方が強くない?」と小学生に言われました。
そのデッキでの勝率が25%だったのに対し、デンジュモクLOの勝率は75%だったので本当にデンジュモクLOの方が強かった。
でもそんなデンジュモクLOを「こんなのポケカじゃない!」と指摘する後輩が・・・
というわけで、デンジュモクLOについての考察を書いてその後輩に納得させようと思います。
まず『LO』という用語について。
LOとは
ライブラリーアウトの略称。某カードゲームで山札のことを「ライブラリー」と呼ぶことから名付けられた。大抵のカードゲームは、山札が無くなったら強制負けなので、『山札(ライブラリー)を全て無くす(アウト)』ことを目的とした戦法である。ポケカではエネルギーやバトルサーチャー、各サポートなどの勝つために必須のカードが全てトラッシュされても、ある種『LO』と言える。
デンジュモクLOでは、デンジュモクGXというカードを軸にしてLOを目指している。
カードの効果は・・・まあ見てもらえればわかるでしょう(適当)
ご覧の通り、LOに向いている性能をしている。
というか、LOしてくださいと言わんばかりの性能。
構築当初、巷ではニンフィアLOが流行っていたので、「あれ?デンジュモクでもLO出来そうじゃね?」と考えた結果が今に至る感じ。まさかこの考えが後に不幸を呼び寄せるとは知らずに・・・
LOと言うと、有名なのはニンフィアLOがある。あとはヘルガーEXとか?
この2つと比較して考察をしていきたいと思う。
まずはニンフィアLOについて。ニンフィアLOはニンフィアGXというカードを使ってLOするデッキ。
1エネで使えるマジカルリボンを使って、ロケット団の工作やクラッシュハンマー、まんたんのくすりなど必要なカードを先読みして持ってくる戦い方になる。
おそらくLOとしては最も安定する。(感じ方には個人差があります)
ただしNやレッドカードなどを叩きつけられると死ぬ。ポケカが上手い人はトップで解決してるんじゃないですか(適当)
エナジー進化のイーブイとニンフィアGXだけで構築される純ニンフィアLOと、ソーナンスやカプ・テテフGXやらが入った混色ニンフィアLOの2つに分けられる。混色ニンフィアLOはベンチアウトという負け筋を無くす、状況に応じて場を変化させる等の利点があるが、純ニンフィアLOに比べて妨害札が大幅に減ってしまうという難点がある。まあ好きな方使えばいいんじゃないですか?(適当)
ニンフィアGXというカードの性質上、殴られることが前提となっているので、ムキムキダンベルやまんたんのくすりは必須のカードである。またHP200(240)を超えるダメージを1ターンで放ってくるデッキに弱い。というか勝てない。欠点らしい欠点はその辺。基本的に安定してLOができるデッキだと思う。LOで迷ったらこれ作ればおk。
次にヘルガーLO。
メルトホーンで毎ターンデッキを掘り掘り♂するデッキ。Ω連打のホルビーも一緒にいることがある。
とにかく、サイド全部取られる前に山札全部掘り切れば勝ちでしょ?というスタンスのデッキ。1番LOしてると思う。
たねポケモンが軸になっているため、総じてHPは低い。闘魂のまわし等でHPを誤魔化しても基本的に足りないため、結局まんたんのくすりなどでズルする必要がある。
円滑な山札破壊をするために場の制圧は必須なため、結局自分の山札を引き続けながら戦わなければならない。LOしてる側が自らをLOに持ち込むとはなんてドM
毎ターン安定して2枚山札を破壊できるのが強み。
最悪殴るニンフィアLOとは違い、グランドフレイムでは打点が出ないので殴ったところで特に意味がない。メルトホーン使ってる方が偉い。
サーチが安定しないのでデッキレシピは繊細になりがち。センスが問われるデッキだと思う。
で、問題のデンジュモクLOについて。
状況の2つのLOとは異なり、殴られないことが前提のデッキ。
作った当時からこの記事を書いている現在(XY~SM6)のレギュレーションでは、特殊エネルギーを多用することが多い。ゾロアークお前のことだよ
そのため「デンジュモク使えば大体のデッキ止まるんじゃね?」という甘い考えがめちゃくちゃ刺さる。有能。
ここからは僕が実際に使ってきた中で感じたことを交えながら解説していきます。
デッキレシピ(初期案)
デンジュモクLOの初期案。すべてはここから始まった。
一度でも今のデンジュモクLOと対戦したことがある人は「あれ?」と思うかもしれないが、今のデンジュモクLOはこのデッキレシピから大幅に変更されている。
というのも、ネットで調べたとき、デンジュモクLOというデッキのレシピが存在しなかったため、ニンフィアLOを参考にしてこのデッキレシピを作成したのだが、これがバカみたいに弱かった。
そこから何度もデッキ改変を行った結果、今のデンジュモクLOに落ち着いた感じ。デンジュモクLOに深い私怨を抱いている人も少なくないのでデッキレシピは公開しませんが、なにかの大会とかで入賞でもしたら公開してもいいかもしれません(公開しない流れ)
デッキレシピ公開しました
第一次改変
時のパズルが消滅。バトルコンプレッサーも撤去。というのも、確定で欲しいカードをサーチできるニンフィアLOとは違い、欲しいカードをそのタイミングで引いてくるデンジュモクLOでは時のパズルを2枚そろえることが非常に難しい。バトルコンプレッサーは単純に必要なかった。毎ターンでも使いたいカードが特にないのでいっそのこと別の妨害札にしてしまった方が賢いと判断。代わりにランブルワイヤーを素早く放つためにPPマックスを採用。この頃はまだLOという戦い方を理解しきれていなかったと思う。
第二次改変
カプ・コケコGXが脱退。その流れでハイパーボールも解雇。コケコスタートが死ぬほど重いことに気が付いた。というかコケコスタートは死に直結した。
エネルギーを維持するよりポケモン(デンジュモクGX)を維持した方が強いということで願いのバトンとエーテルパラダイス保護区が滅却。代わりに闘魂のまわしとうねりの大海がログイン。場持ちを意識した戦い方になっていく。
第三次改変
デッキ改変というよりは意識改変。初めてニンフィアLOと対峙した。この時、デンジュモクLOがニンフィアLOとは一線を画したデッキであることを体感。この頃の戦績がデンジュモクLOで勝率30%程度で、これが最も成績が良かったデッキだったため、ポケカというコンテンツが自分に合っていないのではないかと不安になる。そんなある時、救世主(別大学の先輩、僕が尊敬してる人)が「勝敗が明確だから理解しにくいかもしれないけど、好きだからやりたいでいいんじゃね?(意訳)」というコメントをくれたことをきっかけに、デンジュモクLOの扱い方に光明が差し込んだ。チカさんあなたが元凶なんやで
ここからデンジュモクLOの戦績が飛躍的に向上する。
第四次改変
ほとんど第三次改変と同タイミング。ランブルワイヤーによる山札破壊をオマケとして見ることにより、PPマックスと告別。エネルギー8枚なのによく採用したな自分
敢えてグッズではなく安定性のあるサポートを多めに採用。現在のデンジュモクLOデッキに至る。
前述した通り、他のLOと違う点は殴られないということにある。そのため、うねりの大海で毎ターン30点という少ない回復量でも結構何とかなる。闘魂のまわしでHP220まで伸びるのも偉い。確2を狙うなら、うねりの大海込みで計250点を出さないと突破できないという地味な堅さも立派。特殊エネルギーが付いている場合はオカルトマニアを使わないとダメージを与えられないため、ハンデスやエネ破壊をしているだけで相手を混乱に陥らせることができる。強い。
後攻1ターン目にレッドカード+こわいおねえさん+ライトニングGXで手札ゼロ(通称ハンドレスGX:命名俺)というロマンもできる・・・が、実際使ってもトップがドローソース、バトルサーチャー、テテフGXで解決されるため、あんまり強くない。でも決まると気持ちいい。
ニンフィアLOのように欲しいカードを事前に用意するのではなく、欲しいときに気合で持ってくる✝高等プレイング✝が要求されるため、日々の練習が大事だったりする。
ドローソースが少ないため、終盤では手札1~2枚ということもよくある。・・・が、前半でデンジを駆使してデッキからエネルギーと不要なグッズをなくすことで、後半はすべてトップ解決するという戦い方をすることになる。敢えてサポートを多く採用しているのはこれが理由。一見脳死で妨害しているようでその実かなり繊細なプレイングをしているかもしれない。
今では勝率60~70%の(いろんな意味で)やばいデッキとなったデンジュモクLOだが、実は考案者の僕ですらこのデンジュモクLOというデッキを使いこなせていない感がある。というのもデッキの汎用性が高すぎるため、戦い方が全く安定しない。ライトニングGXでサイドに沈めるカードは何がいいのか、大量のサポートから何を使用するのがいいのかを3手先くらいまで考えながら戦わなければならない。しかもデッキ内のサポートの濃度も考えなければならないオマケ付き。正直僕には荷が重いです。さらにこのデッキを使うことで友情が崩壊する。対戦中段々相手の顔が険しくなっていくのは見てるのが辛い。プレイングスキルだけじゃなく精神力が必要なデッキでもある。絶対に初心者相手に投げてはいけない。(戒め)
大抵はランブルワイヤー撃ってるだけでサイド6枚取り切って勝つのでLOしてない。LOとは
最終的に「負けなければ勝ち」という僕の信条に基づいてプレイングをしているので、良くも悪くもこのデンジュモクLOというデッキは僕によく合ったデッキなんだと思う。人格疑われるけど
いつかデンジュモクLOで入賞してちゃんとしたデッキであることを証明したいと思います。
おしまい