140字以上つぶやき

主にゲームの事とか。気まぐれで別の何か。

なんだかんだでグラボを買い換えた話

どうも。あずきです。
 
これまで色々とゲーミングPCをカスタムしてきましたが、ついに来るところまで来てしまいました。
今回はそんなお話です。
 
 
★いままでのあらすじ★
メーカー製PCを買っていじり倒してたら、結局フルカスタムの自作PCができた僕氏。GPU性能に限界を感じたものの、新製品のRTX 40シリーズは高すぎるため断念し、中古のRTX 3090で妥協するのであった・・・
 

 
とか言ってたんですが、なんと念願のRTX 4080を入手しました。

 
RTX 3090に大きな不満なく使用していたので、特に買い替えなくても良かったんですが、縁あって買い替えることにしました。ちなみに3090は半年ほど使用してました。ありがとう3090
 
4080を購入した理由は、単に安かったからです(普通)
新品が最安値でも17.5万くらいのところ、明らかに使用されてない中古の4080が12.5万という驚異的な安さで売ってたのを見つけ、つい財布の紐がパージしてしまいました。
ちなみに売ってたのはいつものドスパラさんです。ありがとうドスパラ
 
流石に4080が中古とはいえ12.5万というのは安すぎて不安だったのですが(中古でも16万くらいする)、店員さん曰く「4080は不人気なので、余った在庫を開封してリテール品にするつもりだったのかも・・・」という話を聞き、納得しました。車の新古車とかそんな感じだと思います(適当)
新品の保証はつかないものの、Palit製は故障率が低いイメージがあったので迷わず購入。基盤が死なない限りは自分で直せるし・・・
 
持ち帰って早速開封
せっかくなので(?)所有しているグラボと比較してみました。
 



 
左(上)から順に、
 
GTX 1660 Ti(メーカー不明)
RTX 3060(ZOTAC Dual)
RTX 3080(ZOTAC Trinity OC)
RTX 3090(MSI Gaming X Trio)
RTX 4080(Palit GameRock OC)
 
となっています。
 
こうしてみると4080のデカさがよく分かりますね。3060でデカいと思っていたあの頃が懐かしい・・・
色々あって手にしたRTX 3080もトリプルファンモデルということもあってデカいですが、それでも3090や4080と比べると若干スマートですね。
 
PS5相当のデカさで世間を驚かせたRTX 4090ですが、実は4080も4090とほぼ同じ冷却機構なので、サイズは全く一緒だったりします。更に言えば、4080とオリファンモデルの3090は冷却機構のサイズが同じ(厚みが違うだけ)なので、3090→4080に載せ替えるのはそれほど苦ではないです。というか3090が載せられるケースなら、スロット厚に気をつければ4080も大体載ります。
とはいえ4080は4スロットを占有するクソデカグラボくんなので、この1スロット差が後に僕を苦しめるんですが・・・
 
 
開封レビューもそこそこに、早速PCに組み込んでみます。
 

 
 
デカすぎんだろ・・・
 
 
3090より厚みが1スロット分増えている分、圧倒的な存在感を放つ4080。RTX 40シリーズは全体的に四角いデザインであることも相まって、重厚感というか圧迫感がすごいですね。
 
そしてグラボを換装したところで問題発生。
これまでキャプチャーボードをグラボから3つ下のPCIeレーンにライザーケーブルを使って挿していたのですが、グラボが4スロ占有となったせいでライザーケーブルが挿せず、一番下のPCIe 3.0 x1レーンに挿さざるを得ない状況になってしまいました。
これではキャプボの性能を十然に発揮できず、4K/60fpsの録画ができなくなってしまうので・・・
 

 
縦置き用ブラケットと12VHPWRの90度ケーブルを購入しました。
 
縦置きブラケットを採用したポイントは、(大抵の)ブラケットのグラボ台の下側はトンネル状になっているため、そこからライザーケーブルを伸ばしてケースの縦置きレーンにキャプボを載せられるのでは?と考えたからです(天才)
そしてグラボ付属の12VHPWR変換ケーブルは見た目が悪く、長さも短くて使いにくいため、グラボとマザボの間を通して配線を見えなくするために、新たに90度の12VHPWRケーブルも購入しておきました。
ちなみに、グラボによって12VHPWRコネクタの形状(抜け防止の爪の向き)が異なるため、90度の電源ケーブルを買う時は気をつけましょう(1敗)
 
そうして出来上がったのがこちら。
 

 
サンドイッチ420mm簡易水冷と4080でケース内はぎゅうぎゅう詰め。Meshify 2は相当に容量がデカいケースではあるんですが、流石にここまでデカデカパーツを詰め込むと少し窮屈ですね。
 
折角PCを大きくいじることにしたので、ついでにケースファンも見直すことにしました。
というか余ったNoctuaファンが勿体ないので、頑張れば載せられそうなフロントに3つ載せることにしました。
 
簡易水冷はラジエーターと水枕を繋ぐ部分がファンと干渉しやすく、デカい簡易水冷を載せるとファンの数を減らさないといけなくなるというのは、PC自作erあるあるですね(本当か?)
今回も例に漏れずファンとラジエーターが干渉しているのですが、リアファンを120mmにして下側に1cmほど下げられれば、フロントにも120mmを3つ載せられそうなことが判明しました・・・が、肝心のネジ穴が合わず、これ以上下げられないことが判明。
 
 

 
仕方ないのでケースのメッシュ穴に長ネジで固定することにしました(力技)
 
リアファンなくてもいいかな、とか思ったりもしたんですが、載せられるなら載せるに越したことはないので・・・
ファン付属の防振ラバーのお陰で、ビビリ音は特にないです。そもそもファンも大風量タイプではないので、そこまでノイズは気にならないですね。
この努力の甲斐あって、無事フロントに120mmファンを3つ載せられました。
 
これでこのPCに載せてるファンは
 
フロント:120mm ×3(吸)
トップ︰140mm ×3+140mm ×3(排)
ボトム︰140mm ×2(吸)
リア︰120mm ×1(排)
 
の計12個に変更。前回まではフロントが140mm ×2、リアが140mm ×1だったので、吸気が増えて排気が弱くなった感じですね。
元々サンドイッチラジエーターの排気量がとても多いので、今回の吸気強化はむしろバランス調整として良かったかもしれないとか思ったり。
 
ファンに(無駄に)こだわって静音ファンで揃えたこともあり、それなりの速度で回しても不快な音が出ないというのはかなり快適です。
敢えてファンの回転速度を温度ベースにせず一定に固定することで、常に一定の騒音値で静かに冷える最高のPCが爆誕しました。エアフロー特化ケース最強!!!
 
 

“あえて” RTX 4080を選んだ理由

PCケースの中身なんて語られても・・・と感じる人も多いかと思うのでこの辺にして、『そもそもなんでRTX 4080なの?』といったあたりを話したいと思います。
 
ぶっちゃけ、RTX 4080はRTX 40シリーズの中でも相当に不人気な型番だと思います。
4080の比較対象として、よく4090と4070 Tiの名前が出てきます。どちらかといえば4090の方が比較されることが多いですかね。
4090は言わずと知れたくそつよモンスターGPUで、現状最強の性能を誇る、xx90に相応しい怪物ですし、4070 Tiは前世代フラグシップモデルの3090と同等以上クラスの性能を持ちながら、価格は3080 12GBに少し足したくらいの価格と、(ハイエンド級の中では)コスパの良いGPUになっています。
 
対して4080は4090と4070 Tiのちょうど真ん中くらいの性能で、価格もちょうど真ん中と絶妙なラインにいるものの、そもそも価格が高いので、そこまでお金を出せるなら4090買ったほうがいいのでは・・・?という気持ちにさせてしまい、ハイエンド思考から見放され、コスパ重視派からも高すぎ認定され見放されるという悲しい運命を背負っていました。
発売当初は。
 
4090と4080の発売からそろそろ1年経つ今、RTX 40シリーズの価格が熟れてきて、当初30万だった4090は25万程度に、22万だった4080は18万程度に、15万だった4070 Tiは12万程度まで落ち着いてきました。
やはりハイエンド帯なだけあり、安くなったとはいえ高いですが、『これくらいなら出せるかな』くらいまで落ち着いてきたのは本当に偉いと思います。というかこれが正常なのでは
 
そして価格が熟れてきた今だからこそ、“あえて” RTX 4080を勧めたいと想います。
 
 

1.コスパとワッパがとにかく良い

4080は4090の70〜80%程度の性能をしています。この数字だけ見ると『7割程度の性能なのかよ・・・』と思う人も多いかと思いますが、RTX 30シリーズ最高峰の3090 Tiより4080の方が20〜30%性能が高いというところを見ると、いかに4080の性能が優れているか分かります。
性能は最低で4090の70%程度ですが、4090の価格25万の70%であれば17.5万円で、4080最安値には17万切りのモデルもあることから、コスパが良いと謳われている4090よりも更にコスパが良かったりします。
流石に4070 Ti(12万円)にはコスパで負けますが、そもそもハイエンドになるほどコスパは悪化していくものなので、性能が20〜30%ほど高く、VRAMも4GB増え、4K性能が段違いだと思えばそこまでの価格差ではないかな・・・というのが僕の感想です。
 
そして4080のワッパの良さは別格で、3090 Tiを超える性能ながら最大電力は320Wと、3080と同じ数値に収まっています。RTX 40シリーズは全体的にワッパに優れていますが、本来ハイエンドモデルになるほどワッパが落ちていく中で、ワッパ最強の4060と4070に次ぐワッパを有している4080はランニングコスト的に優しいGPUになっています。
4090と4070 Tiはワッパ面ではやや不利で、RTX 30シリーズのミドルレンジといい勝負できるくらいのワッパになっています。最新のミドルレンジ高ワッパGPUと殴り合っていい勝負できるハイエンドGPUというだけで、相当の価値があると思います。
 
 

2.よく冷える

PCを組む上で気をつける点は多岐にわたるのですが、その中でも温度管理は優先度の最上位にあるくらい大切です。
特にCPUとGPUは発熱量が大きく排熱がケース内に残りやすいため、どのようにエアフローを組むかはPC自作erを常に悩ませています。いますよね?僕は悩みます
 
GPUは構造上CPUよりも冷やしにくく、グラボのファンの冷却機構で温度差が出やすいという特徴があります。
しかし冒頭でも述べたように、4080は最大電力600Wに達する4090とほぼ同じ冷却機構を備えているため、過剰冷却でよく冷えます。4080の最大電力がOCして400Wなので、200W差は大きいです。
 
冷える一番のメリットは、性能を十分に引き出すことができることです。冷やしきれないと、サーマルスロットリングに達してクロック数が落ちたり、映像が乱れたり、最悪の場合グラボが壊れます。
また冷却機構に余裕があると、冷却ファンの回転数を押さえることができ、静音化にプラスに働きます。ハイエンドモデルを使う以上は騒音問題をある程度は許容する必要がありますが、そのあたりを妥協する必要がないのは大きなメリットだと思います。
 
 

3.性能が必要十分

ぶっちゃけ4090って性能が飛び抜けすぎていて、フル活用できる機会はないと思っています。
4080の対抗馬はAMD Radeon 7900XTXで、Radeonシリーズの最上位にあたります。そもそもGPU市場で殴り合っているラインがこの辺りまでなので、4090って必要か?と言われると、(個人的には)一般的なゲーマーには過剰性能になるのではないかと思います。
 
良いグラボを活用するためには、それに見合うだけのCPUやモニターを用意する必要があり、単にグラボだけ買い換えればいい、という話には収まりません。
特にGPUフラグシップモデルは性能の飛躍が著しく、前世代の最上位CPUですらボトルネックになる、というのは割とあるあるだったりします。
モニターに関しては、個人的にグラボ価格の30〜60%の価格が丁度いいものと思っています。グラボにかける費用が増えるほど、モニターにかける費用もどんどん上がっていくため、ハイエンドモデルに手を出す時は相応の覚悟が必要になります。
 
 
【モニターについてちょっとだけ補足】
偉そうにモニターの参考価格を書いてしまったのですが、適当に書いたわけではなく、経験則から僕なりに導き出した金額になります。
基本的には、グラボの最低価格モデル~平均価格の30%~60%となります。
 
例として、RTX 4080の場合は最低価格が17万円くらいなので、モニターの参考価格は5.1万~10.2万円になります。5万クラスはFHD/240Hz+モニターやUWQHD(3440p)/144~160Hz、4K/60Hzモニターがターゲットとなり、10万クラスになると4K/144Hz+モニターがターゲットになってきます。
4080のGPU性能的に上記のモニターの性能との相性は非常によく、GPUとモニター両方の性能を十分に発揮できると思います。
今Steamで大人気なRTX 3060 12GBも計算してみます。3060の現在の価格は4万円くらいなので、モニターの参考価格は1.2万~2.4万円になります。RTX 30シリーズは価格が落ちてきているため、この計算式が完全に合うわけではないのですが、FHD/144~165Hzのモニターが1.5万~3万円くらいなので、丁度いい価格帯には入っているかな、と思います。ちなみに3060の以前の価格は4.5万~5万くらいでした。

特に最近はよくわからん中華メーカーのモニターによる価格破壊がすごいことになっています。
中華以外の名が知られている廉価モニターとしてはViewSonicやJAPANNEXTがあり、名高いメーカーよりも半額近い金額で売られている時もあります。「モニターは最低限の機能で十分!浮いた金でPCのスペックアップ&ゲーム購入するぜ!!」という方は若干ガシャ要素になりますが、廉価モニターに手を出してみるのはアリだと思います。個人的には中華モニターはおすすめしませんが・・・
 
 
 

RTX 4080をおすすめしないところ

4080の良いところばかり書いていると企業案件と思われそうなので、悪いところも書いておきます(?)
 

シンプルに高い

コスパがいい ≠ 価格が手頃
コスパ(=コストパフォーマンス)というのは、「性能÷価格」で導き出される数値になります。つまり、製品がどれだけバカ高くても、性能が価格に見合う以上にバカ高ければコスパは良い、ということになります。
正直、パーツ1個で17万円という価格は高いです(当然)。17万円もあれば、エントリー~ミドルクラスのゲーミングPCがもう1台買えます。それくらいの価格です。もちろん高コスパなだけあって価格以上の体験を得ることはできますが、GPUに合わせた環境にも出資しなければならないため、なんだかんだ4080をもう1個買えるくらいの追加費用がかかる可能性はあります。
4080に限った話ではないですが、ゲーミングPCにかけられる費用が限られている場合は、ハイエンド~フラグシップPCはかなり厳しくなる、というのは欠点かなと思います。
 
 

他には・・・

ぶっちゃけ、価格以外におすすめできないところが見つかりませんでした。強いて挙げるなら消費電力くらいですが、そもそもハイエンドGPUを買う人は消費電力をあまり気にしないし・・・320Wってそこまでの消費電力じゃないし・・・12VHPWRの発火問題もないし・・・・・
むりやり欠点を挙げるならデカすぎること、ですかね。ケースのクリアランスには気をつけましょう。ミドルタワー以上の大きさのケースを使っていれば大体は入ると思いますが、グラボのモデルによって微妙にサイズ感が変わるため、「12VHPWRケーブルがサイドパネルに干渉した」「オリファンがデカすぎてフロントファンと干渉した」といった悲しい出来事が起こりうるようなので、サイズは購入前にしっかり確認しましょう。
 
 
 

まとめ

そんなこんなでグラボの換装が終わりましたとさ、というお話でした。
3090からの乗り換えで、旧フラグシップから現準フラグシップに変えて、体感できるくらいの差があるかな・・・という不安は若干あったのですが、そんな不安が馬鹿らしくなるほどに圧倒的なパワーを見せつけてくれました。パワーも温度制御もワッパも高性能なRTX 40シリーズ、とんでもないですね。
ネットではRadeon 7900 XTXの評価も高く、価格も同程度ということで少し心が揺らいだところではあったのですが、ゲーム中心の僕にはVRAMがいっぱいあってもあまり意味がないことや、レイトレーシング性能で大きな差が出てしまうことから、今回もGeForceを選びました。まあ一番の理由は純粋に4080の中古が安くなっていたことなのですが
4080を購入してから2か月半が経過しましたが、特段のエラーもなく正常に動作しています。同じく中古で購入した3090も半年間問題なく動いたので、大手のPCショップから中古を買うのは信頼できる、というのが現在の個人的な評価です(N=2)
 
そんなこんなでPC強化作戦もフィナーレを迎えようとしています。強化できるパーツで残っているのはCPUくらいですかね・・・
現在のCPUはIntel i7-12700KFですが、4080と併せて使うにはやや性能不足です。7の名を冠しているといっても、性能はi5-13600Kと一緒ですからね。というかIntel 13世代がバチクソ高性能なだけなんですが・・・
i7-12700KFのソケットはLGA1700ですが、このソケットは次に発売されるIntel 14世代で最後になるため、性能や価格を見ながら買い換えて、当面の間はこの構成でゲーミングライフを楽しむことになるのかな、と思います。
 
とか言ってたらIntel 14世代が発売されました。記事公開するの遅くないですか?????
14世代は13世代のリフレッシュ版で、クロックが100~200MHz上昇しましたが、性能が飛躍的に向上したわけではなさそう・・・えっi7-14700Kくん???????
なんか一つだけEコア増でマルチコア爆増しそうなCPUがありますが、さすがにi9-13900Kを超えることはなさそうです。14世代はi7-14700Kがイチオシ、無印に期待と言ったところでしょうか。
乗り換えるならi9-13900Kかi7-14700Kかi9-14900Kのどれかになりますが・・・最後の乗り換えなので、せっかくなら最上位載せたいですよね・・・。でも価格が・・・(金欠)
まあi7-12700KFでも4080の性能を大概ね引き出せているので、すぐにCPUを買い替える必要はないと思います。が、僕のことなので信用はできないです。多分衝動的に買い換えます。
 
というわけでGPU強化作戦は完遂。CPUを買い替えたらゲーミングPC強化作戦は完結です。最後に構成紹介という名の自慢回をしたいと思います。楽しみにしていてください(先制攻撃)
 
 
そんな感じで
 
 
 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
やっぱり我慢できなかったじゃないか!!!
 
 
 
 
今回は
 
おしまい