140字以上つぶやき

主にゲームの事とか。気まぐれで別の何か。

意地でもCPUを冷やしたかった話

どうも。あずきです。
 
少し前になんと難聴になりました。
早期の治療でなんとか回復しましたが、これまで通りヘッドホン生活していていいものか、複雑な心境です。
 
 
まあヘッドホンは使い続けるんですけどね!www(無反省)
 
 
それはさておき
 
これまで何度かゲーミングPCを強化した話や、CPU使用率を何とかしようとした話を記事にしてきましたが、その過程で「CPU冷えないな・・・」と思ったことが何度もあったので、何とかして意地でも冷やそうと画策してました。
これはその奮闘記のまとめになります。参考になればいいですね(他人事)
 
↓ 過去記事 ↓
azukiss.hatenablog.com
azukiss.hatenablog.com
 
 

 

DeepCool ASSASSIN Ⅲ(デフォルト)

CPUをIntel Core i7-12700KFに買い換えた時に一緒に購入したクーラー。この記事を書いている時点では、NoctuaのNH-D15と並んで空冷クーラーの最強格に君臨するクソデカクーラーである。
重さは約1.5kg、ファンは140mm×2、TDPは280Wに対応しているバケモノで、とにかくクソデカい。
使っているケースがデカい(Fractal DesignのMeshify 2)ので収まったが、ケースに入るか心配な人は同社のAK620や、これから発売されるついに発売されたASSASSIN Ⅳを狙うといいんじゃないかな(ステマDeepcoolはいいぞ
 
で、TDP 280WまでのCPUに対応しているため、TDP 190Wの12700KFは余裕で十分に冷やせる・・・はずなのだが、何故かゲーム中(MHW:IB)に90℃を超えることが度々発生する
平均温度は82℃前後で、ファンの速度を全力にすることで75℃を下回るまで抑えることはできるものの、シンプルにうるさい。
90℃に達するといっても、長時間高熱に張り付いているわけではないため心配はいらないとは思うが、付属のファンがうるさい割にはイマイチ冷えないような気がしたのと、可能な限り静音性を維持したかったため、ファンを換装することにした。
ちなみにアイドリング時のCPU温度平均は50℃前後で、特段大きな負荷をかけなければ全く問題はない(換装する意味とは)
 
この記事が出来上がってから気付いたことだが、BIOSの設定がWater Cooler(TDP無制限)になっていることに気付いた。設定をTower Cooler(TDP制限)に変えれば冷えたのでは…?と思ったが、まあいいか・・・
 
 
 

DeepCool ASSASSIN Ⅲ(Thermalright TL-B14B EXTREM)

ファンを付属のラウンドファンからThermalrightのTL-B14B EXTREMに換装。
 

 
Thermalrightという社名にピンとこない人も多いと思うが(Thermaltakeの方が有名かも)、20年以上の歴史を持つ台湾のメーカーだったりする。当たり外れが大きいと評価は分かれているけど、僕はハズレを引いたことがないので好き。
TL-B14B EXTREMは、そんなメーカーが販売しているフラグシップモデル。サイズは140mm(厚25mm)で、回転数最高2000rpm±10%、ノイズレベル最高31.4dBA、風量最高110.4CFM、静圧最高3.02mmH2Oという欲張りセットみたいな性能をしている。
ただし、その分値段は高い(4,000円くらい)
ちなみに120mm版も存在する。やはり高い(4,000円くらい)
 
本当はNoctuaがNF-A14x25を出していればそれがよかったが、当時は残念ながら発売に関する情報が一切なかったので、同じくらいの価格帯で性能がよくてカッコいいファンを探したところ、TL-B14B EXTREMを見つけた。意外と140mmファンって選択肢ないんだよな・・・
ASSASSIN Ⅲのデフォルトファンが回転数最高1400rpm±10%、ノイズレベル最高29.5dBA、風量最高90.37CFM、静圧最高1.79mmH2Oなので、ざっくり1.2~1.4倍くらい冷える・・・はず。多分。
TL-B14B EXTREMの方が付属ファンより性能が1.2~1.4倍高いにもかかわらず、ノイズレベルがほぼ変わらない(1.1倍程度)で収まっているのも素晴らしい。高いけど。
 
ASSASSIN Ⅲに付属するファンクリップは120mmファンに対応するクリップのため、残念ながら付属している140mmファン以外をマウントできない(付属ファンは140mmだが、穴が120mm仕様)
仕方がないので代用品として使えそうなものを購入した。購入したのはNoctua NH-C14S用のファンクリップ。Amazonで購入(2本入り1,100円くらいを2つ)したが、商品ページが消えていたためここでは貼り付けできません。ごめんね
ちなみにファンクリップと放熱フィンの幅が微妙に合わなかったため、ペンチと紙やすりで誤魔化してマウントした(雑)
 

 
換装したPCの様子。ただでさえASSASSIN Ⅲがデカいのに、スクエアファンになったことで更にデカさが増した。ええやん(性癖)
換装前と回転数が同じくらいになるよう調整してゲーム(MHW:IB)をプレイ。最高温度は91℃→83℃。平均温度は82℃→78℃。10%近く性能アップした。ええやん!(満悦)
ファンの15%くらいが放熱フィンからはみ出していることや、無理矢理マウントしていることを考慮すると相当冷えていると思う。ちなみに全力で回すと75℃まで下がったが、流石にうるさい。大口径ファン特有の低音が鳴り響く。100%で回すことないからいいけど・・・
 
換装した感想だが、そこそこ速度を上げてもあまりうるさくない。とにかくファンのフレームもブレードも堅牢な作りになっているため、高速回転でも歪みにくいことが効いていると思われる。
基本的に900~1200RPMで運用しているが、全くうるさいと感じない。ゲームの高負荷時でも1500RPMくらいで十分冷えるし、グラボのファンの方がうるさいくらいなので全く気にならない。
そして何よりカッコいい。質実剛健という言葉がよく似合うように、シンプルなデザインと圧倒的な性能が素晴らしい。四隅の防振ラバーは黒・赤・白に自由に付け替えができて、おしゃれポイントも高い。
あとは安くて入手性が良くなれば全部このファンに変えたいな・・・と思うくらいには気に入っている。いやほんと、オススメです。高いけど。
 
 
で、ファンを換装して数か月使っていたのだが、またゲーム中のCPUの冷えが悪くなった。
原因として、今年5月くらいから急に気温が高くなり室温が20℃以下→26~28℃まで上がるようになったこと、グラボを買い換えて発熱量が増えたことが考えられる。
なおアイドリング時のCPU温度平均は40℃前後で、付属ファンの時より10℃も低下している。常用運用にはまっっったく問題がない。
部屋にポータブルクーラーしかないため室温が思うように下げられないこと、今すぐGPUを買い換える予定がない(仮に買い換えても同等以上のものを買うので発熱量が下がるとは考えにくい)こと、下手したら今後思いつきでCPUを買い換える可能性があることを考慮した結果、
 
PC購入当初予定していた簡易水冷を導入することにした。
 
 
 

Corsair iCUE H170i Elite LCD(カスタム)

ネットで「簡易水冷 おすすめ」と検索をすると、280mmか360mmの簡易水冷をおすすめされることが多い。
実際280mmと360mmは最もホットなサイズで、価格と性能のバランスが良い上、導入できるPCケースも自由度が高く、人気なのも頷ける。
 
・・・が、そんなことは分かっているが、PC自作erには時に追わねばならぬロマンがある。
そう、420mm水冷の導入である
 
「なんで本格水冷じゃねーんだよ」という声もあるだろう。気持ちは分かる。でも仕方ないんだ。本格水冷は高すぎる(資金難)
 
420mmは、僕が知る限り簡易水冷では最大の大きさ。デカいということはつまり、よく冷えるということでもある(単純思考)
しかし420mmの簡易水冷はあまり商品の数が多くなく、選択肢は狭い。そして何より360mmに比べると高い(当然)
出来れば20,000円に収まって欲しいが、折角簡易水冷にするなら液晶パネルがついているやつを買いたい。カッコいいし。
 
そこで目を付けたのがCorsairのiCUE H170i Elite LCD。数少ない420mmの簡易水冷の中でも高い人気を誇る、我らがCorsair製の人気モデルである。
420mmの簡易水冷というとArcticのLiquid Freezer Ⅱ(19,800円)もコスパに優れ非常に人気だが、新モデルの発売で在庫処分する都合か、H170i Elite CapellixがAmazonで約20,000円まで値下がりしていた(定価34,200円くらい)
さらに都合のいいことに、H170i Elite Capellixの液晶パネル付きであるH170i Elite LCDが、Amazonで27,930円まで値下がりしていた(定価45,500円くらい)
冷却機能に差はないため、わざわざ8,000円も出して液晶が必要か?という気持ちがないわけではなかったが、この液晶を後から買うと13,000円ほどすることや、初の簡易水冷は液晶付きがいいと過去の自分が熱弁していたことを思い出して液晶付きの方を購入した。
 
そもそもとして、なんでCorsair製がこんなに高いのか?というお話。
ブランド料というのも少なからず含まれているとは思うが、実は付属するRGBファンが1個5,000円ほどする高級ファンだったりする。バラ売りもされている製品で、3個入り(RGBコントローラー付属)16,000円ほどで販売中。
それに液晶13,000円を足すと計29,000円になり、簡易水冷本体は16,500円ほど、ということになる。まあこれくらいなら妥当だよね。
今回は大幅値下げで購入したので、本体の価格は実質10,000円以下。格安すぎる。
 
そうして届いたのがこちら。

 

 
色々入ってました(適当)
 
元々140mmファンを使っているのでラジエーターの大きさにびっくりすることはないけど、水枕のLCD液晶部分が思ったよりデカくてびっくりした。
あとラジエーターと水枕を繋ぐチューブは、長さが絶妙で意外と柔らかいので取り回しは楽そう。今回は天面排気に設置して、ホースはフロント側にしようと考えていたので、若干余裕のある長さは非常にありがたい。
 

 
これはポケットティッシュと比較した420mmラジエーター。デカい。
 
早速PCに取り付けていく・・・のだが。
そのままつけて「冷えました~♡」なんて全く面白くない。
というか、折角購入したクソデカ簡易水冷で挑戦しないなんてもったいない。
 
 
 
 
 
お前は何のためにクソデカPCケースを購入したんだ。
 
 
 
 
 
 
 
というわけで・・・
 
 
 
 
 
 
 

 
420mmラジエーターをサンドイッチしました♡
 
 
圧倒的重厚感。なんだこれは(困惑)
 
相棒のMeshify 2がデカくて本当に良かった。カタログスペック上は420mmラジエーターも載せられそうだったので思い切ってH170iを購入したが、これで載らなかったら本当にヤバかった。
結果論になるが、ArcticのLiquid Freezer Ⅱを選ばなくて本当に良かったと思った。LF ⅡはH170iよりもラジエーターが9mmほど厚く、水枕が大きい(らしい)。
今回の組み込みでクリアランスが超ギリギリだったので、おそらくLF Ⅱにしていたら入らなかった(サンドイッチができなかった)と思われる。
 
もちろん、今回の組み込みに制約がなかったわけではない。
まずフロントファン(吸気)。ラジエーターとチューブの関係でファンを3つ取り付けることができず、渋々140mmファンを2つにした。一応薄型ファンなら載らなくはないと思うが、冷却性能的にそこまで変わらなさそうなので、とりあえず無しで。
これについては、サンドイッチ構造にしない&リアファンを120mmに変更することで、フロントに3つ取り付けることはできそう。意地でも3連ファンにしたい人は参考までに。
 
もう一つの課題として、VRMの冷却とグラボの排熱問題が発生。これまでASSASSIN Ⅲの突風でエアフロ―が生まれ、いい感じにVRMを冷却し、グラボの排熱を外に逃がすことに成功していた(偶然の産物)
そのASSASSIN Ⅲがなくなったことで、ケース内のエアフローが若干迷子気味になってしまった感じはある。アクリル置時計を入れなければいいのでは・・・?
 
今まではフロント→リアの横方向エアフロ―だったのが、換装後はフロント+ボトム→トップの縦方向(煙突構造)に変わったこともあり、とりあえず煙突効果を加速するためグラボのバックプレートに120mmファンを2個置くことにした。
気休め程度にしかならないと思って設置したものの、これが意外と冷えるらしい。グラボ自体の冷却に劇的な変化はないものの、グラボのVRAMは90℃程度に収まっているし、マザボVRMもしっかり冷やせている。
ちなみにファンの向きは上向き。いわゆるプル型の設置にした。直接バックプレートに吹き付けるプッシュの方が少しは冷えるかもしれないが、今回はエアフロ―の調整が目的なのでこれでよし。ファンは余ったNoctuaのNF-A12x25を使用した(贅沢)
 
換装前は120mmファン×3、140mmファン×6、CPUファン(140mm)×2で計11個のファンを搭載していたが、換装後は140mmファン×11、内装用120mmファン×2で計13個のファンになった。多すぎんだろ・・・
かなり排気寄りの構成になってしまったので、多分負圧になってると思う。確かめてはいないけど、おそらく負圧。あまり内気圧は考慮したことはないけど、負圧の方が基本的に冷えるので結果的によかった・・・のか?
フロント吸気にCooler MasterのMF140 Haloを2つ取り付けたが、これがまた弱い。風量も弱いし、静圧も弱い。光り方がすごく綺麗で見た目は最高なだけに、ファンの性能が低いのが本当に残念。今後冷えなくなったらこいつのせいなので換装しようとおもいます、まる。
 
肝心の冷却性なのだが・・・
アイドリング時のCPU温度は35〜50℃ほど。
 
思ったより冷えないな?????
 
ASSASSIN Ⅲ(カスタム)でもアイドリング時に40℃を下回ることがあったのを考慮すると、むしろ冷えてないように見える。
それに温度が安定しないのも気になる。ネットの話ではこんなものらしいが・・・
ASSASSIN Ⅲの測定時よりも室温が5度くらい高い(室温30℃)ことが原因でもあるとは思うが、もっと・・・こう・・・冷えると思ってたんだけどなぁ・・・(幻想)
 
気を取り直して、iCUEでラジエーターのファン回転数を固定して、ゲーム(MHW:IB)をプレイ。ざっと3時間ほど負荷をかけてみた。
結果、平均温度は78℃→60℃まで下降。最高温度も75℃で、ASSASSIN Ⅲ(カスタム)の最高温度92℃と比較すると30%ほど冷却性能が上がっている。簡易水冷、ヤバすぎる。
MHW:IBでは特にCPUとGPU負荷の高い『古代樹の森』というマップを中心に駆け回っていたが、それでもこの温度に抑えられているため、他のどのゲームでも安定した冷却ができることは間違いない。
 
そして今回の構成の副産物として、グラボの冷却にも変化があった。
なんとグラボの最高温度が80℃を超えなかったのである!!!(迫真)
大きな理由としては、CPUの熱がケース内に残留しないため、グラボの冷却風が熱風になりにくいのが一番大きいと思われる。
ASSASSIN Ⅲはファンを2枚使って強力なエアフローを作り出せるものの、隙間から漏れるエアフローのロスト分というのは少なからずあるもので、そういった積み重ねがCPUやGPUの温度上昇に影響しているんだなぁ(あずを)
もう一つの理由は、やはり追加した内装ファンの存在が大きそう。RTX 3090はバックプレート側にもメモリチップが搭載されているため、他のRTX 30シリーズに比べると冷却がシビアなところがある。なお上位モデルの3090 Tiはメモリチップが1GB→2GBになったため、裏に配置する必要がなくなったらしい。へー
バックプレート側にファンを設置したおかげで裏面チップの放熱を逃がすことができるようになり、その結果想像以上にGPUが冷えるという結果になったと思われる。副産物万歳。
 
 
簡易水冷は2年ほどで寿命がくると言われているため、値段が高いこともあり最初は手が出にくかったものの、一度手にしてしまうともう空冷には戻れないなあ・・・という気持ちになった。
多分次も420mmにハイエンド水冷買ってそうですよねこいつ。バカだから。
 
今回の換装をもって、しばらくPCの大幅な強化はしない・・・と思いたいですね。お金ないし。
 
 
 
まさか買ったばかりのグラボを買い換えるなんてそんなこと・・・
 
 
 
 

 
おや?????
 
 
 
おわれ